STORY
舞台は海の近くの、
縁側のある古い日本家屋の一軒家。
塾講師をしている佐々木諒(松田岳)は、古くからの友人で過労で倒れた元システムエンジニアの多井幸雄(三山凌輝)と一緒に暮らしていたのだった。離れには岡野といういい加減な性格の大家(岡野陽一)としっかり者の美衣子(咲希)という小学生の娘が暮らしている。美衣子から冷ややかに見られながらも、佐々木と多井は隣人の藤原道夫(温水洋一)とその恋人の島田と昼間から酒を飲んだりして、それなりに楽しく過ごしていた。
新しい場所で、エンジニアを辞めた多井は「見たいものが見える」という新たなスマートデバイスの開発に、胸を躍らせるのだった。
しかし2年後、多井は東京にもどり、再び就職することに決めた。スマートデバイスは完成したが、誰にも相手にされず、製品化もされなかったのだった。生き急ぐ多井と、静かに暮らしたい佐々木の仲は険悪になり、縁側と台所で別々に食事をとるようになってしまい、二人は引っ越すことを決める。
多井が採用試験を控えたある日、東京から友人の白鳥祐一(笹翼)がアパレルの職場から逃げ出して来たと言って転がり込んでくるが、逃げた白鳥を追って上司・滝沢太郎(秋葉友佑)もやってきた。
大家の娘の美衣子は、引っ越しを辞めさせるため多井の就職を阻止するように白鳥と滝沢に依頼したことから、平和だったはずの縁側は慌ただしくなりはじめる……。
舞台は海の近くの、
縁側のある古い日本家屋の一軒家。
波音が遠くに聞こえる海辺の町。駆け出しの映画監督・萩原大輔(日向野祥)、潔癖気味のホテルマン・石橋彰人(瀬戸啓太)、未だ空気を読むことを知らない朝倉忠(中尾拳也)の3人が、東京を離れ、一軒家を借りて暮らしはじめる。萩原には他の二人には言えない秘密があった。萩原はホラー映画の脚本執筆に追われており、その取材のために、一軒家での生活を選んだのだった。
一方、大家である岡野(岡野陽一)も頭を悩ませていた。隣人の藤原道夫(温水洋一)が、外国の資産家に一軒家を3億円で売るようにそそのかしたのであった。高額で家を売ることを目論む岡野と藤原は、萩原たちを追い出そうと家の水を止めたり、引越しの荷物を奪ったりと様々な嫌がらせをし、萩原たち3人は引っ越し早々サバイバル生活を強いられる。さらには一軒家に幽霊があらわれ出すが、ホラーの題材を探す萩原にとっては、願ってもない出来事なのだった……。
一軒家を舞台に、つまずきだらけの新生活、諍いを繰り広げ大騒動が巻き起こる中で、萩原たちは少しずつ互いのことを知りはじめるのだった。